声優としてマイクの前に立つ時には、何を持っていればいいのでしょうか?
テアトル・エコーの看板俳優であり、『ルパン三世』のルパンの声をあてた山田康雄は
「『声優』という職業は存在せず、99%『役者』の仕事の一つに『声優業』という仕事内容がある」
「声優を目指すな、役者を目指せ。演技は全身でするものだ。それでこそ『声優業』も活きてくるんだ」
と言っていました。
銭形警部に命を吹き込んだ納谷悟朗は
「ただ声を当てればいいと考えている声優が多すぎる。目の前に客がいると思っていない」
と憂いていました。私たちは、画と声に集中しながらも俳優としての自分を持ち、作品に入り込みながらも見ている人の事を忘れない、という先輩の矜持を受け継いでいます。
では、俳優であるためには何が必要でしょうか。
俳優は楽器である、とよく言われます。まずきちんと音が出なければなりません。それから音程とリズムが取れて、指揮者の言う通りにメロディーを奏でられる。
ここまでが、最低限必要な「技術」です。
どんな楽器であるかという「個性」は、ここからスタートします。
さらに名器になり、名演奏をするための「心」はどうしましょう。
『名探偵ポワロ』の熊倉一雄は、
「芝居は遊びです」
と言って、自分が面白がり、相手を面白がらせて、お客さんを面白くさせていました。私たちは、その姿も大事に覚えています。
エコー俳優声優アカデミーでは、まず基本となる俳優になるための技術から教えていきます。「俳優科」「声優科」の区別はなく、クラスの違いは授業日数のみです。2年目は、舞台とアフレコ、それぞれに特化した授業が増えますが、基本の技術はこれからもずっとあなたが磨いていくもの。
少しだけでも際立った個性と、すべてを面白がれる心を持って、俳優・声優の世界へ旅立てるように、エコー俳優声優アカデミーはバックアップします。