なごり雪と共に去りぬ

雪が降りましたね。
自宅の敷地内で小さな雪だるまを作りました。季節の変わり目、節分生まれの鶯川です。

桜の季節まではまだもう少しですが、皆様暖かくお過ごしでしょうか?

エコー俳優声優アカデミー4期生、パロットパレットクラスの卒業公演「グッドバイ」が、おかげさまで無事終了致しました。
このコロナ禍の中。劇場で、お客様の前で、2年間の集大成を披露させていただけたのは、本当にありがたいことです。

2チームに分かれての上演だったのですが、衣装や小道具、転換作業等のスタッフワークで、自分が出演しない側のチームでも皆が何かしら動き回っていました💨
鶯川も小道具部門にて、編集部員さんの読む原稿を執筆したり
偽物の札束を作ったり、物騒な鉄パイプを運搬したりと大奮闘でした!

舞台を降りてからひと心地ついてまず感じたのは、沁み入るような寒さです。
毎年春の前には特に冷え込みが増し、時に雪が降りますね。
命が芽吹き、冬を越して眠りから覚める春の訪れは喜ばしいものですが、来たる季節に私は、どうしても寂しさを禁じ得ません。
夢に見る程練習したグッドバイも、パロットパレットで過ごした時間も、なごり雪と共に去ってしまうからです。

残念ながら全員が同時にマスクを外して話すことは一度もないまま、私達4期生は今月で卒業となります。

遠隔受講に始まり、分散授業、マスクの着用等、感染対策の徹底のため、いくつもの制限があった2年間でした。
写真撮影の際は、マスクを外す皆が皆無言で笑顔になっていました。今考えるととてもシュールよ。とってもよ。
結果として、感染が原因での休講や発表の中止は一度もなく、全カリキュラムを修了することができました。
非常に幸運です。

私は卒業公演の通し稽古で初めて、恋をする相手役の穏やかな相貌を間近で見ることができました。

同志の素顔を見ることがない日常なんて、なにやらスパイ映画のようですね。
後に続く5期生、そして6期生もまだ暫くは、同じように過ごすことでしょう。
早く感染対策を忘れて表現に集中できるようになればいいなと、心から願っています。

どうしようもない相手に不自由を強いられた2年間でしたが、それでも楽しかった。
とても楽しかったのです。掘り出され続ける己の課題との取っ組み合いも、自分を見守り、評価し、アドバイスをくれる仲間がいてこそ楽しめました。
「何年後になろうと、これがおさまったら絶対に出かけよう!一緒にお食事や旅行に行こう!!」というのが同期との合言葉です。
今までのブログからも、楽しむことを忘れないエコアカ生の様子はご覧いただけたかと思います。

ずっと同じ生活や時間が続けばいいのにと考えてしまいがちですが、「後ろばかり振り返っていては、過去に囚われ前に進めない人間になってしまう」と、ある物語の主人公が言いました。
桜の花が咲く頃、我々4期生は別々の方向へ分かれていくことになります。
それはとても、とても寂しいことですが、グッドバイの次にはハローがあるのが世の常です。

エコー俳優声優アカデミーでのご縁、経験、頂いたものを大切に抱えて、次のステージに進んでいきたいと思います。
新しい世界へ歩いていく皆様に、幸多からんことを。
それでは。

追伸、ブログはまだ投稿予定ですのでお楽しみに!
さて、卒業式で着るお洋服を決めなければ…

鶯川 りら

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